今回はハウステンボス、ホテルヨーロッパのバー「シェヘラザード」の(スタンダード)カクテルメニューのご紹介です。 改定版をアップします。最新更新日7月23日 季節のオリジナルカクテルについてはこちらをご覧下さい。 日が落ちると気分を変えてメインバー「シェヘラザード」へ。この伝説の美女の名を冠したバーで、ヨーロッパのアンティークに囲まれてカクテルを空けていると、いつのまにか、自室でくつろいでいるかのような錯覚におちいってしまいます。 上のカクテルはオリジナルカクテル「シェヘラザード」です。 上記写真はいずれもノンアルコールカクテルです。シェヘラザードは様々なシロップ類などが充実しており、ノンアルコールカクテルもじつに豊富なラインナップのものを創意・工夫を凝らして作っていただけます。「ノンアルコールカクテルってジュースじゃない。素敵なカクテル」です。 シェヘラザードはのんべの男性にもお勧めですが、重厚かつシックな内装やフッカフッカのソファなど本来女性好みの雰囲気だと思います。飲める人はもちろんですが、飲めない方・バーなどを利用したことのない方も是非一度利用してその魅力に触れていただきたいと思います。 メニューにないカクテルもその方の好みに合わせて創ってくださったりします。カクテルの知識などなくとも、「アルコール控えめでさっぱりした感じのもの」とか、好みのフルーツ、味わいなどを伝えてカクテル・ノンアルコールカクテルをつくっていただく事ができます。 シェヘラザード、アラビアンナイトの語り手の名前。ペルシャの王、シャハリヤールは女性を信じられず毎日新しい妻を迎えては、その夜に殺していた。そこに迎えられた大臣の娘シェヘラザード。彼女は賢い女性で、毎日面白い話を王に聞かせ続けた。話の続きをどうしても知りたい王は、シェヘラザードを殺さずに毎晩過ごしたとか。そうして千一夜にも続いた物語を聴くことで、かの暴君もシェヘラザードを愛し、シャリアール王は名君になったという。 千夜一夜物語の語り部・伝説の美女シェヘラザードの名を冠したホテルヨーロッパのメインバーは、幾夜もいつの夜も変わらぬ優しさで優雅に包み込むように、一日の余韻に浸らせてくれることでしょう。 以下は5月12日、6月9日に記録してきたものを元に(遅ればせながら)改定しています。 一部ラインナップに変更があり、以前よりも絞り込まれたものになっています。 ただし、メニューから外れたカクテルも可能な限り作っていただけるかと。 メニューにない(外れた)カクテルもリクエストでオーダー可能と思いますので、興味のあるカクテルがあればメモしてお出かけいただくとよいかもしれませんね。 シェヘラオリジナルのフェアカクテルも素敵ですが、時代を越えて作られ続け、飲み継がれてきたスタンダードカクテルもカクテルの醍醐味。お気に入りのカクテルに出逢う度、ナイトライフの彩りが増していく事でしょう。 ハッピーアワー開催中 ○印は、私が記録してきた範囲において初登場のもので、●印は再登場、もしくは価格等に変更があるものです。 下記料金は税・サービス料込みの価格です。 カクテル ジンベース 自らのキリッとした風味を残しながらも他の素材の持ち味を生かすジンをベースにしたカクテルは数多く、名作と呼ばれるカクテルも数多い。 ジンの主原料・ジュニパー・ベリー(ヨーロッパ原産のヒノキ科の常緑針葉樹の杜松(ねず)の実)は昔から薬草などとして用いられてきたもので、その薬効の中には健胃効果もあるとされ、食前や食後に飲むカクテルにジンベースのものも多い。 ・マティーニ ¥1,200 ジン、ヴェルモット、オレンジ・ビターズ、オリーブ、レモン・ピール 辛口 35度 「キング・オブ・カクテル:バーとカクテルを愛する人たちが必ず筆頭にあげる、カクテルの王様。チャーチルはじめ、世界中の著名人がこよなく愛し、ゆえにマティーニの伝説も数多い。文豪ヘミングウェイの作品や数々の映画のワンシーンをドラマチックに演出してきた。ジンとベルモットというシンプルな組み合わせゆえ、かえって奥深いカクテルともいわれる。辛口で繊細な味わいの大人のカクテルが、世界中のバーで今宵も素敵な夜を演出しているだろう。」 ・ジン ライム ¥1,150 ジン、ライム 辛口 28度 「シンプルでクリアな味わい:ジンとライム・ジュースだけを使った、オン・ザ・ロック・スタイルのポピュラーなカクテル。」 ・ギムレット ¥1,200 ジン、ライム、シュガー 中口 30度 「ハードボイルド小説からいっぱんに有名になった:1890年、イギリス海軍の軍医ギムレット卿の提唱により生まれ、ハードボイルド小説の大家レーモンド・チャンドラーが『長いお別れ』の中で主人公フィリップ・マーロウに「ギムレットには早すぎる」の名セリフを言わせて一躍有名になったカクテル。辛口でキレのあるドライな味わいは潮風を感じる男のカクテル。」 ・オレンジ ブロッサム ¥1,040 ジン、オレンジ 中口 27度 「食前、食後のいずれにも向くさっぱりとした味わい:「オレンジ・ブロッサム」とは文字どおり、“オレンジの花”のこと。やがて果実を実らせるオレンジの花の香りで、大地の恵みが詰まったオレンジのジューシーさをストレートに味わえるカクテル。 オレンジの花言葉は「純潔」で、結婚式に花嫁がウェディング・ドレスにオレンジの花をつける習慣もある。このカクテルも、ウェディング・パーティに振る舞われるアペリティフ(食前酒)として人気が高い。」 ※写真はヴィノテークでいただいたもの。 ※写真は13年5月23日にいただいた際のものです。 ・シンガポール スリング ¥1,040 ジン、レモン、シュガー、チェリー、ソーダ 中口 17度 「シンガポール生まれのエキゾチックなカクテル:文豪サマーセット・モームも愛したシンガポールの名門ホテル「ラッフルズ」で誕生したカクテル。遠い南国への憧れからか、またたく間に人気のカクテルになり、世界的に有名なカクテルになった。世界一とも言われる美しいシンガポールの夕焼けを透き通るような色彩美で見事に表現。キリッとした辛口のジンに、チェリーブランデーの香気、レモンの酸味がマッチした炭酸で爽快な喉越しのカクテル。」 ・ブルー ムーン ¥1,040 ジン、バイオレット、レモン 中口 23度 「名前も色もファンタジックな夜のために:色の美しさでは、トップクラスのカクテル。ブルーというよりも淡いバイオレットで、妖艶でロマンティックな夜を演出するファンタジックなカクテル。ところで、当たり前のように“青い月”と表現するが、実際には月が青く見えることはなかなか起こらない現象でもある。その意味では、このブルー・ムーンは、特別でラッキーな日に二人で乾杯するのにふさわしいカクテルなのかもしれない。」 ●シェヘラザード(オリジナル) ¥1,200 ジン、カシス、アプリコット、レモン ウォッカベース ウォッカのクセのない風味は、アレンジの幅も広く、ウォッカベースのカクテルも数多い。一口にウォッカと言っても世界各国で様々な主原料により作られており種類も多い。大きくわけると無色透明で無味無臭のレギュラー・タイプと香りづけされたフレーバード・タイプの2つに分類され、レギュラータイプのものはその特徴から、カクテルに欠かせない存在となっています。 ・モスコ ミュール ¥1,040 ウォッカ、ジンジャーエール 中口 12度 「ハリウッドビジネスから生まれたカクテル:大量に仕入れたジンジャー・ビアを売りさばこうと考えていた男、自分の作っていた銅製マグ・カップを容器にと提案した女、そしてウォッカを宣伝したかったメーカー。その3者の思惑が、そのまま「モスコ・ミュール」という1杯のカクテルを生んだ。そして現在、このカクテルの人気は世界的に広まった。爽やかなライムの香りと喉越しのよさで人気。」 ※写真は「カクテルの駅」の大島ブラッディーメアリー ・ブラッディー マリー ¥1,040 ウォッカ、トマト 中口 12度 「食前酒としてあまりに有名:世界中で飲まれているカクテルで、好みによって塩やコショウ、タバスコやウースター・ソースを数滴加えて自分の味に仕立て上げる人も多い。」 ・バラライカ ¥1,040 ウォッカ、コアントロー、レモン 中口(やや甘口) 26度 「やさしく透き通った音色のような、クリアな味わい:バラライカ(ギターに似たロシアの民族弦楽器)の美しい音色が聞こえてくるようなさっぱりとキレのある飲み口の良いカクテル。クールな外見も魅力。このカクテルは、ブランデー・ベースの有名な「サイドカー」のウォッカ・バージョンで、コアントローとレモン・ジュースを使ったカクテルは香りとやさしい甘味に人気があり、この他にもベースをジンに代えると「ホワイト・レディ」、ラム・ベースならば「X.Y.Z.」と姉妹が多い。」 ・ソルティー ドック ¥1,270 ウォッカ、グレープフルーツジュース 中口 13度 「スタンダードの中でも古くから人気のあるカクテル:カクテルに初めて塩を使った画期的作品。スノー・スタイルの塩が口直しになり、グレープ・フルーツの苦味とともに暑い夏の日にぴったりのさわやかさを生む。添えられたカットグレープフルーツが犬のしっぽのように見えたことから名付けられたが、現在ではホテルバーなどではグレープフルーツを飾らない事が多い。」 スノースタイルにしないものは「ブルドッグ」「グレイハウンド」と呼ばれている。 ・スクリュー ドライバー ¥1,270 ウォッカ、オレンジ 中口 12度 「オレンジジュースとウォッカのハーモニー:夏の暑い日、喉の乾きにぴったりの爽快な飲み飽きしないカクテル。カクテルを混ぜる道具がなかった事からねじ回し(スクリュードライバー)で混ぜた事から名付けられたアメリカの油田で誕生したカクテル。飲み口がよく、ついつい飲みすぎてしまうことからレディー・キラーとしても有名なカクテル。」 ラムベース ラムの独特の風味は、どんな材料を加えても失われることはなく、カクテルになくてはならない存在のひとつ。サトウキビから砂糖を作る際に残る糖蜜を主原料とするラムは製法の違いから3つに分類されるが、濾過する事で不純物を取り除き、口当たりがまろやかで軽くキレのある味わいのライト・ラムがカクテルベースとして使われる事が多い。 色で分類すると、淡い色のホワイト、濃褐色のダーク、その中間の透き通った茶色のゴールドに分けられる。色が濃くなるにつれ味わいも重厚になるとか。 ・ダイキリ ¥1,200 ラム、ライム、シュガー 中口 24度 「古くから飲み継がれてきたもっとも有名なカクテル:キューバのダイキリ鉱山の技師たちがラムをライム・ジュースで薄めたドリンクを飲んでいたことから命名された。爽やかさとほどよい甘味が人気のラム・ベースの代表的カクテル。」 砂糖をグレナデンシロップに代えるとバカルディに。 コアントローを加えブレンダーでシャーベット状にした「フローズン・ダイキリ」は文豪ヘミングウェイがこよなく愛したカクテル。 ※写真はアンカーズラウンジでいただいたもの。 ・キューバ リブレ ¥1,040 ラム、ライム、コーラ 中口 12度 「キューバ独立を祝して誕生した自由の味:キューバ独立を支援したアメリカのコーラで、キューバ特産のラムを割るという、当時の2国間の友好関係の象徴でもあった。コーラの甘さと清涼感で手軽に楽しめるカクテル。」 個人的にはかつてのクラブトロピカーナを想い出させるカクテル。 ・X,Y,Z ¥1,040 ラム、コアントロー、レモン 中口 27度 「究極と名づけられたラム・カクテルの傑作:エックス・ワイ・ジィ。アルファベットの最後の3文字を使いこれ以上のものはない、これが“究極”のカクテルという意味がこめられた、さっぱりとした上品な味のカクテル。ベースをブランデーに代えると有名な「サイドカー」、ジンなら「ホワイト・レディ」、ウォッカならば「バラライカ」と、姉妹の多いカクテルでもある。」 ・スカイ ダイビング ¥1,200 ラム、ブルーキュラソー、ライム 中口 20度 「深いブルーで表現した涼味満点の爽やかカクテル:日本のカクテル・コンペティションで優勝した作品で、大空をイメージさせる鮮やかなブルー、さわやかで現代的な甘味を持つカクテルとして人気が高い。」 ※写真は13年7月21日にいただいた際のものです。 モヒート ¥1,500 ラム、ミント、ライム、シュガー 「キューバのハバナ発祥のカクテル。「魔法」などの意味をもつ、ブードゥー教の"MOJO"と言う言葉に由来し、ヘミングウェイがこよなく愛したカクテルの1つ。」 Part2に続きます。
by mattarinonbe
| 2013-07-19 23:32
| 迎賓館・ホテルヨーロッパ
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